前回、油性クリームと乳化性クリームの違いについての記事で、
油性クリームを使うとシミになる可能性がある、と書きました。
今回はそのシミについてです。
実際に私の持っている靴がシミになりました。
その経験をお伝えします。
先に1つ言っておきますが、シミの原因は私の怠慢が招いた結果になります。
靴の革の種類や、靴クリームが悪いわけではありません。
原因については下の方に書いてますので、気になる方は、目次から飛んでください。
染みになった靴のレザーの種類
ホーウィン社のクロムエクセルレザー 。
ナチュラルカラー。
ホーウィン社とは、オールデンでよく使われているシェルコードバンが有名ですね。
クロムエクセルについては、ここ10年くらいで、各社がこぞって使いだしたような印象があります。
(これも確か、始まりはオールデンだったような記憶があります。)
クロムエクセルレザーを簡単に説明すると、油分をたくさん含んだ革です。
キズはつきやすいですが、ブラッシングしてやるだけで、表面を少しこすっただけのキズはほぼ消えます。
またオイルをたくさん含んでいるためか、すごく柔らかく、通常のワークブーツ(革靴)と比べて足馴染みがすごく早いです。
※私が持っているオールデンのジャンパーブーツは、初日から数ヶ月履いていたかのような足馴染みの良さでした。
キズはつきやすいですがオイルレザーなので、基本的にタフです。
最近では様々なワークブーツや革靴に使用されているポピュラーな革です。
ちなみに靴のブランドは、
MOTO ウィングチップシューズになります。
ワークブーツではありませんが、この靴、すごくいいです。また別の機会にレビュー記事を書きます。
染みになった油性クリーム
サフィールノワール クレム1925です。
こちらのクリームについては、おすすめのクリームのところで紹介しています。
キレイにただピカッと輝くのではなく、しっとりと上品に輝くので、私の大好きな靴クリームの1つです。
無色のものを使用して、シミができました
染みになった原因
靴磨きの際に、多めに手に取ったクリームでメダリオンを埋め込むように塗ってしまいました。
多目のクリームがメダリオンの穴にたまり、その後ブラッシングしてウェスで拭き取ったのですが、少し濃いアザのようなシミが残りました。
ヒールなどの他の場所についても、多めにクリームをとって、全体に伸ばしていく塗り方をしましたが、染みにはなっていません。
私の経験上、多めのクリームを数十秒~数分ぬったまま放置すると、その場所にシミができます。
メダリオンがなければ、おそらくシミにならなかったでしょう。
革がもっと濃い色であれば、それほど気にはならなかったかもしれません。
ちなみにレッドウィングの9870や、875、8112にも使用していますが、染みになっていません。
シミは、本人が気にするかどうか。つまり、自己満足のレベルだと思っています。
実際、着用画像を見ても、私はあまり気になりません。
油性クリーム、特にサフィールノワールのクレム1925を使用される方の参考になれば幸いです。
最後に感想
靴は、やはり高いものです。
だからこそ手入れが楽しいし、愛着もわく。
そんな大事なものにシミを作りたくないですね。
でも、あえて私は言いたい。
シミができたとしても、そのシミこそがあなただけの靴の証明であり、あなたが歩んだ失敗や成功の証明になります。
失敗(シミ)も含めて、愛してあげましょう。
数年後、そのシミを見て思うのです。
ああ、あん時のやつ。不細工だけど、可愛いなぁ、と。
※シミの修復の方法をネットで見つけました。記事を書くためにも試してみようと思うのですが、あのシミさえも愛しくなってしまっているので、できればやりたくないなぁ。
コメント