レッドウィング 革質の違い 昔と今で何か違うの?違わないの?

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ブーツの基本・考察・コラム
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レッドウィングブーツの今と昔。
昔のレッドウィングは、現行モデルと比べて革質が良い。という噂をよく耳にします。
この噂は、23年前からありました。
今も、10年前も、20年前も、ずっと「昔の方が革質が良かった」と言われています。
実際のところ、どうなんだろう。検証です。
こんな人に見てもらいたい
・昔と今のレッドウィングの革質について興味がある
・昔の革が良いという話をよく耳にするが、実際のところどうなの?と疑問に感じている
・昔の革が良いというが、何が、どう良いの?
・現行モデルの購入を検討しているが、革質に疑問を感じている。
・レッドウィングのヴィンテージの購入を検討している
レッドウィング

手前から製造年月日 1997年 2009年 2010年 2012年 2014年

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個人的な見解

まず、私の経験から個人的な見解を述べます。
レッドウィング875 犬刻印モデル

犬刻印モデル レッドウィング875

私の所有するレッドウィングブーツ

私が所有するレッドウィングで1番古いモデル96年~97年に製造された犬刻印のアイリッシュセッター875です。
それ以降に購入したものは、
 2000年代後半に購入した88758112。
2012年に購入した9870
最近メルカリで購入した1907
他にも数点ありましたが、もう手元に残っていません。
現在、私が所有しているレッドウィングブーツは計5足です。
その内3足(875・9870・1907)を、仕事で履き倒しています。

仕事で履き倒してきた私の見解

仕事でハードに履き倒してきた経験から言うと、97年の犬刻印モデルと、それ以外の革質を比べてみても、特に変わりません。
質感も、耐久力も、違いがありません。(というより、違いがわかりません)
1990年代後半よりも昔のモデルについては、私自身所有していないので、私の経験則では語ることはできません。
しかし少なくとも、1996年以降のモデルと現行モデルを比べても、大差がないです。
レッドウィング875 レッドウィング8112

レッドウィング875(犬刻印)と8112。 同じオロイジナルレザー。

実際に仕事でハードに履き倒していますが、レッドウィングのブーツは、どれもタフです。
どのブーツも革は厚く、力強く私の足元を支えてくれています。
(ラウンドトゥやモックトゥなどの形による違いはありますが、革質においては違いを見いだせません)
875の現行モデルは、オロイジナルレザーではなく、オロレガシーに変わっていますが、これについてもあまり違いがみられません。
当然カラーは変わりましたが、私自身、質感については違いがほとんどわかりません。
私の見解
・今も昔も、革質においては特に違いなし。

レッドウィングブーツの革質 今と昔について調査

革質について「今も昔も違いなし」とはいえ、それは私の一方的な主観です。97年犬刻印モデルよりも以前のレッドウィングブーツを、私は知りません。
ということで、色々な所で調べたり、質問してきました。

公式サイトに質問

やはり、レッドウィングのことは、レッドウィングに聞く。
考えてもわからないので、レッドウィングジャパンの公式サイトにて、直接問い合せをしてみました。
私の質問
ヴィンテージと現行の革質の違いについて。
昔の方が革質が良かったという話をよく耳にします。
私の所有するレッドウィングブーツでは、97年製造の875が1番古く、他に2000年代後半に購入した8112・8875、2012年発売当初の9870等を所有していますが、革の厚みも、質感も、タフさも違いがないように思います。
昔と今で革質に違いはあるのでしょうか?
また、あるとすればいつ頃のものと比較して、何がどう違うのでしょうか?
タンナーの違いや、動物愛護等の問題が関係してくるという噂は聞いたことはあるのですが、真偽がわからないため質問しました。
以下、レッドウィング公式サイトからいただいた返答
レッドウィング公式サイト
革質において、なめし方、仕上げ等は変わりませんので大きく異なるということはございませんが、畜産業界における牛の飼育方法の変化(肉牛の品種改良などを含む)により、キメが粗めになったり、柔らかくなっていることはあるかもしれません。
おっしゃられている「タンナー」がなめし工場を指すようでしたら、弊社の製品においてタンナーは変わっておりませんのでその点は無関係かと思われます。
 レッドウィングは、なめしの段階から自社工場で行われているので、タンナーの違いはないですね。
失礼な質問をしました。
レッドウィング公式サイトの回答
なめし方・仕上げについては、昔から変わりない。
原皮となる牛の飼育方法の変化により、革質に変化がある可能性がある。
 (皮のキメが粗くなっていたり、柔らかくなっている可能性がある)

インスタグラムにてakihiro.redwing様に質問

インスタグラムにて、レッドウィングブーツを1950年代のものから最近のものまで様々なものを所有されているakihiro様に質問させていただきました。(私が知らないような、見たこともないような品番のレッドウィングを数多く所有されており、レッドウィングに対しての知見が非常に深い方です)
私からの質問内容は、レッドウィング公式サイトへの質問内容と酷似しているので、省略して紹介します。
以下私からの質問内容
・昔のモデルと現行モデルで、革質に違いがあるでしょうか?
(私には違いがあるように思えない)
・akihiro様のインスタ投稿に見るヴィンテージには、確かに現行モデルよりもキメが細かいものが見受けられるが、耐久力や革の厚みについては違いがあるように思えないので、akihiro様の見解を教えていただきたい
以下、akihiro様からの回答
akihiro.redwing様から回答
あくまでも私の見解ですが、レッドウィング875のレザーの質に関しては
おっしゃっている通り質が悪くなっているということはないと思います。
ですがあくまでブーツで使われる牛革は家畜からの副産物ですのでその年の牛の育成状況によって質が変わってしまうのは致し方ないことかもしれません。
古い年代などではホースハイドに近い革のキメ細かさがあったりします。
前に詳しい方に聞いたときは狂牛病の年(2000年代前半)以降質が変わったという話も聞いたことがあります。
ただ前にも書いた通りペラペラになったり雑になったりしたことはないです。
質感が違うとすれば、保存状態、流通の過程によってオイルの抜けなどが影響して人それぞれ感じ方が違うのかもしれません。
akihiro様の回答
・革質が悪くなった印象はない。
・原皮となる牛の育成状況により、年によって革質が変わる可能性がある。
・現行モデルに比べて、昔のモデルには、キメの細かい革質のものも存在する。
・狂牛病(2000年代前半)以降、革質が変わったという噂がある。
・保存状態等の影響で、革質に対する印象が個人によってバラツキがある。

元REDWINGJAPAN代表 鈴木理也様のインスタグラムより引用

現在、ユーチューブチャンネル ブーツのミカタを開設している鈴木理也様のインスタグラムに興味深い記事がありましたので、紹介します。

 

この投稿をInstagramで見る

 

… #7日間ブックカバーチャレンジ #7daysbookcoverchallenge Day 2 タンナーを所有する革靴メーカーで働き、革の製造現場を頻繁に訪れて革の開発にも関わってきました。 でも、その革の元になる牛達が育てられている現場を見るのは難しく、何故革の性質が時代と共に変わってしまうのか、という疑問は膨らむばかりでした。 そんな時にたまたま読んだこの本で、アメリカの食肉産業や牛の肥育方法の変化を垣間見ることが出来ました。革の性質を変えて来たそれらの変化を知り、革そのものを見る目が大きく変わった気がしました。 The Omnivore’s Dilemma (2006) Michael Pollan The book is about questinos to today’s food industry. To me, it gave eye-opening learnings about robust change of cattle growing (or meetThe packing) industry that drove qualitative change of leathers. このブックカバーチャレンジでは、ブックカバー画像をひとつ投稿する度に、一人にバトンを渡すのが、基本のようですね。 ということで、今回は @cos_yusuke さんにバトンをお渡しいたします。勿論、気が向かない場合にはスルーしていただいて構いませんよ😄

Michiya Suzuki(@michiya186)がシェアした投稿 –

※こちらで取り上げられている雑食動物のジレンマの要約記事を見つけました。

鈴木理也様のインスタグラムの投稿内容より
・革の性質が時代とともに変わってしまう理由として、食肉産業や牛の飼育方法の変化があげられる。

ホープスモア様のブログより引用

ユーズドのレッドウィングの取り扱い量日本一(おそらく)のホープスモア様のブログに面白い記事がありましたので引用して紹介します。
今回引用させていただいている記事以外にも、ホープスモア様のブログには、興味深い記事がたくさんありました。

2011/11/1のブログ記事(茶芯についての内容)

当時の革(※おそらく80年代~90年代もしくはもっと昔のことと思われます)は、もちろん天然革でありバラつきが多くあります。1枚の革から1足を造りあげるわけではないので、この部分が『茶芯』でありこの部分が多く流通しているものでありと、まちまちです。また、レッドウィングの歴史の中で、革質の一定基準をクリアしてあればOKな訳でバラつきがあるのは当然なのかも知れません。単に、旧いから革質がよい、悪いと判断してしまうのは、難しいところです。今現在のエンジニアの革を評価する人、90年代の革質を評価する人、さまざまであるため、良し悪しは個人の見解によるものになります。ただ、定価44800円(税別)の時代から、一部の方の推測では、2000年頃から、革の質が…という方は多いです。私自身も何万足も2268を見てきたがその情報は、全てが嘘ではないような気もします
引用元://www.hopesmore.net/2010/01/post-8.html
ホープスモア様のブログより
・革は天然のため、1枚1枚ばらつきがある。
・昔のモデルの革質がいい、とは一概に言えない。
・革質の良し悪しは、個人の見解によるところが大きい
・2000年頃から革質に変化があった、という意見は多く、その情報に信憑性がある

調査 まとめ

昔と今の革質の違いについて4件の質問・調査を行った結果、共通した内容が多かったので、以下、まとめてみました。
・レッドウィングのなめし工場において、なめし方・仕上げについては、昔から変わりない。
・昔のモデルの革質が良かったとは一概には言えないが、事実、革質のいいモデルは存在する。
 革は天然であるため、個体差がある。
・原皮となる牛の飼育方法の変化が、革質に影響を与えている。
 特に狂牛病(2000年代前半)以降に、革質の変化を感じている人は多い
・革質の良し悪しは、個人の見解によるところが大きい。購入した時の状態によっても、個人の印象は変化する。

調査内容の検証

 

レッドウィング875 8875

1997年製造の875 2009年製造の8875

なめし方や、仕上げ方法について、今も昔も変わらないのであれば、革になる前の原皮に違いがある可能性個人の見解・感じ方の違いが、昔と今の革の違いについて、様々な憶測を生んでいる可能性があります。

・天然革の個体差について

・2000年代前半の狂牛病について

・革の良し悪しの個人の見解について

もう少し検証してみます。

天然革の個体差について

当然ながら、革は工業製品ではありません。生き物の皮を原料とする以上、採用される革にある一定の基準を設けているにしろ、やはり個体差による革の質のばらつきは、存在します。
それはどの年代においても同じです。
レッドウィングではないですが、私が所有するトリッカーズのサイドゴアブーツは、
右足左足で、革質が違います。
※別注モデルなので、通常のサイドゴアブーツとは形状が異なります。
 約9年前に購入しました。
トリッカーズ サイドゴアブーツ

左足(向かって右)画像ではわかりにくいが、ツヤがある。

このブーツは、足と足で、革のキメの細かさが違います
私の靴磨きの技術が未熟なせいかと思いましたが、やはり、明らかに違う。
何度磨いても、常に左足の方が美しい。

同じクリームを使用し、同じように(むしろ右足に倍以上の時間を費やして)靴磨きをしても、左足が輝く。

右に比べて、左のほうが、明らかに革のキメが細かい
(革の耐久力・強度など、キメの細かさ以外に違いは感じませんでした)
このブーツはレッドウィングではなくトリッカーズですが、同じ年代どころか、同じブーツの右足左足でも、革の個体差があります
どのメーカーの、どのブーツにしても、一定の革質の基準があるはずで、例えばその最低ラインが80点とすると、100点の革質も80点の革質のブーツも存在することになります。
一定基準以上の品質の革を使用するため、同じ年代の同じ品番の製品であっても、革の品質の良し悪しはあります。

狂牛病が革質に与えた影響

狂牛病以降、革質が変わった。

2000年代頃から、革質に変化が…。

akihiro様の回答、ホープスモア様のブログ内容、どちらも2000年代前半に問題となった狂牛病以降、革質に変化があったという答えがあります。

狂牛病が革に与えた影響について調べてみました。

そもそも、狂牛病とは

狂牛病(別名BSE)を簡単に説明すると、牛の脳がスポンジ状になる病気です。
発症して約2週間から半年で死に至る病です。
狂牛病にかかった牛を人が食べることで、変異型ヤコブ病(簡単に説明すると、狂牛病と同じような症状が人間に発症し、死に至る)を発症する可能性があることから、日本でも200年代前半に、大きな問題になりました。(1990年代後半から日本のみならず、世界規模で問題となりました)
余談ですが、狂牛病問題が原因で、2004年に牛丼チェーンの吉野家が牛丼の販売を中止しています。
私は、当時20代前半でしたが、吉野家は、結構衝撃でした。
狂牛病の原因
狂牛病の原因は、牛がエサで食べる肉骨粉が原因とされています。
肉骨粉とは
肉骨紛とは、牛や羊から、人が食べるところを全てとり除いた後に残った肉・内臓・骨などを、乾燥させ、細かく砕いたものです。
これを、エサとして、牛に与えます。
草食動物の牛に、肉(共食い)を、与えていたことになります。
肉骨粉は、他のエサよりも安く手に入り、食べた牛は、他のエサを食べている牛よりも、早く成長します。
安く、早く、大きくなる。
肉骨粉は、コストパフォーマンスに優れたエサだったようです。
ちなみに狂牛病の問題で、肉骨粉の使用は1997年にアメリカで禁止になり、 2001年に日本でも使用は禁止されることになりました

狂牛病が革に与えた影響

レッドウィングに絞らず、狂牛病が革に与えた影響を調べてみました。
以下、簡単な流れを説明します。
牛のエサとして肉骨粉が、禁止される。
牛の成長が、遅くなる。(育ちが悪い)
1頭あたりから収穫できる皮の量が減る。
皮の厚みも薄くなる。
狂牛病以前の収穫量を確保しようとすると、どうしても牛の頭数が必要になる。
処分するまでの期間が短くなる。
牛の皮についたキズが治らないまま処分される。
以前よりも、厚みが薄く、キズのある原皮が増える。
狂牛病以前と以後で、原皮に何らかの変化があったのは間違いないようです。

革の良し悪し 個人の受け止め方について

そもそも、革質とは何なのか?

革質って、なんですか?
今さらですが…。
昔のほうが革質が良いというけれど、何がいいの?
レッドウィングブーツにおける、良い革質とは?
ネットの意見では、以下のものが多かったです。
・昔に比べて、薄っぺらい。
・昔のほうが、キメ細やかだった。
・昔のものと比べて、今のものは粗悪品
そもそも、革の質の良し悪しは、その革の用途によって変わります。
財布、ベルト、紳士靴、ワークブーツ。
レッドウィングは、ワークブーツです
ワークブーツに求められるものは、一般的にはタフさです。
耐久力と、強度。それと、革のキメの細かさを、求める声も多いように思います。

革の状態の判断の仕方(捉え方・受け取り方)の問題

akihiro様の回答にありましたが、「昔の革が良かった」という人の中には、保存状態や流通の過程によってオイルがぬけた状態のものを、質感が違うという風に捉えている可能性があります。
革の硬化について
ここからは、再び私の経験に基づいた話になります。
レッドウィング875犬刻印モデル。
このブーツは、劣悪な環境に放置しすぎたためなのか、メンテナンス方法が悪かったのか、革が硬くなりやすい傾向にあります。
メンテナンスしてやるとそうでもないが、しばらく放置していると、
指で弾くと、カツカツと乾いた硬い音がします。
ハリがあるわけではなく、硬い。
この状態は、革としては良い状態ではありません。
硬いと、ひび割れやクラックを発生させてしまう原因になります。
しかし、知らない人からすると、この革が硬くなっている状態を、「革質が良い」「革に厚みがある」「革に張りがある」と感じてしまう人は少なくないかもしれません。
仕事で履き倒してわかったこと
ヴィンテージモデルや昔のモデルを手に取る場合は、ほとんどの場合がユーズドになります
新品と比べ、手入れを繰り返し、履きこまれたブーツは、新品時よりも魅力的な雰囲気があります
オイルの入った状態であったり、どんなクリームでメンテナンスされていたかによっても、ブーツの雰囲気は大きく変わります
昔のモデルに革質が良いものがあったのは確かです。しかし現行モデルと変わらない革質のものも数多く存在しています
私自身が仕事でハードに履きこんだ結果わかったことは、 昔のモデル現行モデルも、2010年前後のモデルも、すべておいて共通していることは、タフな革であるということです。
レッドウィング875 9870 茶芯

仕事でガシガシ履いているブーツ

現行モデルも昔のモデルも、履き方によって10年、20年、もしくは一生履けるブーツたちです。
革質を求めるのではなくあなた自身が何を求めているか、それが重要になってきます。

まとめ

今回、調べたこと、わかったこと、感じたことをまとめます。

調べて分かったこと

・レッドウィングのなめし工場において、なめし方・仕上げについては、昔から変わりない。
・革質の基準は今も昔も変わらないが、原皮の問題で、昔のモデルには現行よりも良い革質のもの(キメの細かいもの)が存在する。
 (○○年製造がいい、とは一概には言えない)
・厚みや、耐久力・強度については、今も昔も、基本変わらない。(私が10年以上履き倒してきた経験に基づく)
・革は天然であるため、個体差がある。
・原皮となる牛の飼育方法の変化が、革質に影響を与えている可能性がある。特に狂牛病(2000年代前半)以降、牛の飼育方法に変化があった。
・革質の良し悪しは、個人の見解によるところが大きい。購入した時の状態によっても、個人の印象は変化する。

私がレッドウィングに求めるもの

私がレッドウィングに何を求めているか。

私の場合、レッドウィングブーツは、人生を共に歩むパートナーのような存在だと思っています。

私はこれからも、長い年月をかけて成長していきます。

その間、レッドウィングは、私と同じ年月を歩んでいくのです。

私の歩んだ証を、シワとして、キズとして、汚れとして刻み込んでいく。

昔のモデルに革質が良いものが存在するのも確かのようです。

しかし、私がレッドウィングに求めるものは、生涯履き続けられるようなタフさ
私にとっての良い革質とは、丈夫であるということに尽きる。
履き続けてきた経験から、今のモデルにも昔のモデルにも、私の求めるタフさは備わっている。
ただ、どちらを購入するかとなると、私は今の現行モデルを購入するでしょう。
デッドストックであれば別だが、誰かの履きシワの入っていない新品の状態から付き合っていきたいと思うのです。
これからも今あるものを履き倒して、1足、1足のブーツと向き合い、経年変化の様子を記録していきます。

結論 レッドウィングの昔と今 革質はちがうのか?

結論
革質の基準は今も昔も変わらないが、原皮の問題で、昔のモデルには現行よりも良い革質のもの(キメの細かいもの)が存在する。
レッドウィングに求めるものは
・革のキメの細かさ
・ヴィンテージ独特の雰囲気
・もう手に入らない(製造されていない)プレミア感
・一生涯履けるタフさ
等々、求める人の数だけ、求める声があります。
現行モデルにしろ、ヴィンテージモデルにしろ、
何が良いか、というより、何を求めているか、が大事になってきます。
革質で悩み、購入を迷っている人は、自分は何を求めているのか、自身の欲求に向き合ってから購入することをおススメします。
よろしければ、こちらの記事もご覧ください。

レッドウィング9870 茶芯 経年変化 8年経過

レッドウィング1907 カッパーラフ&タフ 2ヵ月経過

コメント

  1. サザビー より:

    楽しく読ませて頂きました、ありがとうございます。

    自分はPT91は靴擦れは無しで履けました(2足)が現行の茶芯とラフアウトは甲が痛くて、どちらもブーツ伸ばしムースを1本づつ使いドライヤーで温めたりしてやっとラフアウトは履けるようになりましたが茶芯はまだ格闘中です。
    PTは立ちながら脱ぎ履き出来ましたが現行達は座って引っ張りながら脱着しております。

    昔の革質は分かりませんが私は現行は甲の部分が痛くなりました。一応エンジニアの話です。長々と失礼しました‍♀️

    • いがらし いがらし より:

      コメントありがとうごさいます。
      年代によってラストが変わってる可能性があるかもしれないですね。
      貴重な意見ありがとうごさいます。
      また調べてみます。

  2. 若月 より:

    こんばんは。ブログ拝読しました。
    とても興味深い考察だと思います。私も同意見で革質に関してはおおよそそこまで差はないと思います。
    どこかで読んで知った話なのですが、そもそも昔の方が革質がいいという説はユーズド品の商品価値を高める為に流布されたとの事です。
    所謂PT91時代の茶芯がその説得性の増強の一因だと思います。
    (あくまでもそれは染色技術や塗料の差であって革質は関係ないと思われますが。)
    現行品も変わらず良い物だと思います。
    レッドウィングって不思議な魅力ありますよね。

    • いがらし いがらし より:

      コメントありがとうございます。
      実際現行モデルも履いてますが、違いが見いだせないんですよね。
      「ユーズド品の商品価値を高めるため」
      たしかに。そう言われるとしっくりきますね!
      現行も昔のものも、どの年代も素敵ですね!

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