レッドウィングを購入するときに、必ずついてくるのがオイルメンテナンス(靴磨き)
スニーカーと比べて、ワークブーツはタフで一生履ける。
その代わりオイルメンテは欠かせない。
なぜ、オイルメンテ(靴磨き)は欠かせないのか?
答えとして、
革は、油分と水分が含有されている状態が最良の状態であり
オイルメンテは、油分と水分が含有されている状態を保つために行う。
今回は、革の油分と水分の関係について。
15年以上レッドウィングを履いてきてわかったことをお伝えします。
こんな人に見てもらいたい
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革と油分と水分
革に必要なものは、油分と水分です。
油分と水分がなければ、革はひび割れ、寿命を縮めてしまいます。
油分と水分の補給方法として、
私の経験上、
- 油分補給に優れているのは、ミンクオイルや油性クリーム
- 水分補給には、乳化性クリーム…もありますが、たまに硬く絞った雑巾で拭いてやることでも、補給できます。
使い方としては、乳化性クリームでのメンテナンスを基本として、浸透性の強いミンクオイルや油性クリームを3回に1回使う。という使い分けが理想的です。
※雨は水分補給にならない(汚れをたくさん含んでいるから。びしょびしょに濡れると、乾くときに水分がぬけるから)
まず、革と油分と水分の関係について説明します。
革と油分と水分の関係
レッドウィングの一般的な革は、家畜の副産物でできています。(レッドウィングの革質 昔と今)
当然、革になる前は皮でした。これをなめして、革に生まれ変わります。
革は、皮です。
人間の皮膚と同じように考えると、適度な油分と水分が必要なことがわかると思います。
革の寿命を延ばすため、革を良い状態に保つためには、常に一定の油分と水分を含んでる状態が理想的です。
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オイルメンテ(靴磨き)は極論、革の油分と水分を最良の状態に保つために行います。
油分がなくなるとどうなるのか?
油分がなくなると、ひび割れます。
乾いた状態で履き続けると、履きシワにかかる圧に耐えられずにひび割れが発生。
ひび割れが進行すると、完全に裂けて、最終的に穴が開いてしまいます。
油分の補給は、革の寿命を延ばすために必要です。
※ブーツや革靴の場合は、カバンや財布などの小物に比べて、
どうしても履きシワ部分のダメージが大きくなりがちです。
革小物に関しては、曲げたり、伸びたり縮んだりすることがほぼないので、あまり油分の補給をしなくても長持ちします。
水分がなくなるとどうなるのか?
こちらも油分と同じで、ひび割れてきます。
ミンクオイルや油性クリームばかりでメンテナンスすると、革は含油率でいっぱいになり、水分が少なくなります。
経験上、屈曲部分に細かいひび割れが発生するパターンは、水分不足の可能性が高いように思います。
良くないパターンとして、ひび割れてくるから、水分補給をせずに油分のみを補給していく。
すると革はギトギトに油分が潤っているのに、ひび割れてくる。
革が突っ張った感じになります。
これは、特に初心者にありがちなミスです。
革を良い状態で保つために必要な方法
オイルメンテ後の、最良の状態を下の画像とします。
革の中に油分と水分が含有されていることが理想の状態です。
理想の状態をいかに保つかが重要になります。
レッドウィングジャパン公式のQ&Aより引用
レッドウィングジャパンの公式サイトにオイルメンテの頻度について興味深いQ&Aがありました。
革のタイプ、色や使用方法によって大きく異なりますが、週に1回、街中で履く、といった履き方であれば、年に数回、革の表面にオイルを薄く塗付するくらいで十分です。もし長い間履いていないブーツ・シューズであれば、2~3年に一度でも構いません。
レッド・ウィングが靴に使用している革は一次なめしをクロムなめしという製法で行っています(大多数の靴の革は同じ製法です)。こうしてつくられた革は、オイルを頻繁に補給しなくても長年持つものです。革の性質の保持にオイルが必要というよりも、こうした革は極度な乾燥を避け、革の中にある程度の水分を保つためにオイルを使用する、または元々オイルを含ませてつくられたレザーのオイル分を補給する、という考え方がオイルによる靴の革のお手入れの基本です。
まとめると
- 頻繁にオイル補給する必要はない
- オイルメンテは、乾燥させないことを目的に行う
- オイルメンテは、革の中にある程度の水分を保つために行う
- オイルメンテは、ぬけた油分を補給する目的で行う
革を良い状態で保つためのオイルメンテと回数について
革に油分と水分が必要なことは分かったとして、
どんな方法で手入れするか。
どれくらいの回数すればいいのか。
15年履いた経験を基に、一定の基準をお伝えします。
どんな方法で手入れすればいいのか?
通常のオイルメンテ(靴磨き)を行う。
ただし、2種類のクリームを使い分ける。
使用する靴クリームは、基本、乳化性クリーム。
3回に1回は、ミンクオイルか油性クリームを使用する。
どれくらいの回数すればいいのか
定期的に履いている場合、3ヵ月に1回のペースでオイルメンテを行う。
細かい説明は、使用するクリームによる革の状態の変化をご覧ください
まとめ
最後に、色々と油分や水分の話をしましたが、最終的には、オイルメンテ後の仕上がり具合の好みもあるので、
自分の好きなように履いて、好きなようにメンテナンスしてやりましょう。
私自身、もう15年以上レッドウィングを履き続けていますが
オイルを入れすぎたり、放置しすぎたり、かなり無茶をさせてきました。
それでも、やはりワークブーツはタフで丈夫。
20年以上前のものも、10年近くハードに履き倒したものも、
ボロボロになりながらも、いまだに現役で活躍しています。
とにかく履きこんで、自分の好きなようにメンテナンスする。あるいは放置する。
そうすることによって愛着が湧き、
10年後も20年後も、あなたのレッドウィングは、あなたの足元を支えてくれるでしょう。
次回、もう少し詳しく、オイルメンテと油分と水分の関係について触れています
コメント
[…] 前回、革と油分と水分の関係についての記事を書きました。 […]