今からおよそ10年前、茶芯のブーツについての雑誌をよく見かけました。
茶芯こそ、ワークブーツの最高峰であるかのような記事が多かったです。
茶芯の経年変化こそが一番であるといった内容で。
それから数年後、2012年、待望のredwing9870が発売されました。
発売と同時に、私は地元のレッドウィング取扱店に買いにいきました。
あれからもう8年経過。
これは、私とredwing9870の物語です。
こんな人に見てもらいたい
・レッドウィングブーツの購入を検討している。
・ブラッククローンダインク(茶芯)に興味がある。
・ワークブーツのエイジングに興味がある。
・どんなメンテナンスや履き方をしようか迷っている
redwing9870について
レッドウィング9870は、レッドウィング定番のラウンドトゥデザインのワークブーツです。
使用している革が、ブラッククローンダインクといって、革自体を染めてしまっているのではなく、塗料を塗って黒くしています。
だから、キズや、摩擦などによって塗料がはげて、茶色が顔を見せてきます。
これが茶芯です。
ワークブーツ好きには、この茶芯が大好きという人が多いです。
茶芯とは
革の芯まで染め上げる技術がなかった頃、黒のブーツは塗料を塗って造られていました。
塗料をぬっているため、キズや摩擦によって塗料がはがれ、茶色い芯が見えてきます。
当時は特に茶芯という言葉もなく、革自体を黒く染め上げる技術が確立されて10数年後、
あの頃のブーツ、茶芯良かったよね!という意見が世間に溢れ出しました。
履いた感想
ここからは、実際に私が履いた感想を伝えます。
革質
少し硬い。
革のなめし方なのか、履きはじめは、他のオイルドレザーとくらべ、革が硬い印象がありました。
表現が難しいですが、カチッとした硬さ?です。
履き慣れてくると自分の足に馴染んで履きやすくなります。(他のオイルドレザーと変わらない)
塗料を塗っているため、しっとりした鈍い黒ではなく、艶っぽく黒く光ります。
足馴染み
足に馴染むまでの時間は、他のレッドウィングと変わらなかったです。
私の場合は、1ヶ月が過ぎるぐらいで、自分の足に馴染みました。
耐久力
8年、仕事で履いていますが、まだまだ履けます。申し分ないです。(他のレッドウィングブーツと、同じ)
仕事で履いていました。
しかも、かなり酷使して履いていました。
爪先はぶつける。屈んだり、走ったり、日常で使用するブーツに比べると相当なダメージを与えていたと思います。
色移り
9870は、黒い塗料を塗っているので、塗った塗料は、落ちてきます。
ブラシにも移ります。
パンツのスソにも移ります。
パンツのスソに移った黒が、違うブーツに移ります。(パンツを洗えば、おそらく移りません)
また、パンツのスソから色移りしたブーツは、モウブレイのリムーバーでとれるので、あまり気にしなくても大丈夫です。
茶芯の表れ方
履き倒した経験から、茶芯には2パターンあります。
- ぶつけたりして塗料が剥がれた場合。
砂っぽい色(メンテナンス時に油分を多く入れる(特に動物性)と、赤っぽくなります。)
- 長い年月をかけて、パンツのスソ等の摩擦によって塗料が剥がれた場合。
赤っぽい色
メンテナンスについて
メンテナンスの頻度
9870発売当初、「あまりメンテナンスをしない方がいい」という記事がありました。
その記事通り、あまりメンテナンスをしないで履き倒した時期もありました。
それ以外にもいろいろ試した結果、通常通りメンテナンスした方がいいです。
私の間隔では、通常のオイルドレザーより、油の含有率は低いです。
つまり、頻繁にメンテナンスしても、油分を吸収する量は少ない。
しかし、適度にメンテナンスしてあげないと、カサカサになりやすい。
だから、通常通りのメンテナンスの頻度でいい。
使用する靴クリームについて
レッドウィング9870 茶芯の靴磨き コロニルとマスタングペーストの仕上がり比較の記事でも書いてますが、植物性のクリームの場合、茶芯の色は、ある程度メンテナンス前の状態を維持します。
動物性オイルで磨くと、少し黒が戻り、赤っぽい茶色になります。
汚れ落とし
靴磨きをするとき、2~3回に1回、Mモウブレイのステインリムーバーで汚れ落としをしていました。
ステインリムーバーを使うと、黒い塗料がはがれます。(ウェスに黒くつきます)
しかし、茶芯は表れませんので、気にせず使用していました。
何度も繰り返し使用すると、塗料をはがすことも可能かもしれませんが、おそらく、気の遠くなるような作業になると思います。
写真で見る経年変化
ここからは、画像で確認ください。
個人の記録用に撮影していたもので、年月はあいまいです。
1年目
つま先をよくぶつけていたので、履き始めてすぐ爪先に茶芯が、現れました。
2年~3年経過
つま先は、何度もぶつけて、銀面は完全にはがれて、茶芯が顔をのぞかせた。
メンテナンスは、サフィールノワール、マスタングペースト、モウブレイの靴クリーム、その時の気分で適当に使ってた。
ソールもかなりすり減ってる。
4年経過
たぶん4年目。3年半だったかも。ソールカスタムしました。
5年~7年経過
登山に行った。さずがにしんどいが、グリップ力とタフさは最高だった。(しかし登山はおすすめしない)
ひなたぼっこ。
8年経過(2020.3月現在)
これからも仕事で履いて、どんどん酷使いていく。
穴があくまで、履き倒したい。
現行茶芯モデル紹介記事です。よければこちらもご覧ください。
コメント
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