メンテナンス道具として必須の靴クリームですが、初心者の方は何を買えばいいか迷います。
乳化性と油性があるの、知ってました?
私は最近知りました。
昔(10年以上前)はそんな区別はなく、どちらも靴クリームという1くくりだったので、意識したことがなかったです。
最近はネットで様々な情報が手に入るから、逆に悩みます。
今回は私が実際に14年間使用してきた観点から乳化性と油性の違いについて説明します。
靴クリームの役割について!
そもそも、靴クリームは「革に栄養と潤いを与える」ために使用します。
栄養とは油で、潤いとは水分のことだと認識してください。
逆に靴クリームを使用しなければ、栄養と潤い不足で、ひび割れやクラック(裂け)が発生し、
靴の寿命を迎えます。
そもそもワークブーツ(革靴)は、革でできています。革とは動物の肌(皮)です。
自分の肌のことを考えてください。栄養(油)と潤い(水分)は必須です。
現在37歳の私は、お風呂上りに必ず化粧水をつけるようになりました。潤い補給です。
潤いと、若いころは溢れすぎて悩みの種だった油も、最近じゃ少なくなりました。
何が言いたいかといいますと、「靴に、栄養と潤いを定期的にあげましょう」という話です。
それが、靴クリームの役割です。
靴クリームの成分について
靴クリームの成分(役割)ですが、主に3つです。
・油分(栄養補給)
・水分(潤い補給)
・ロウ(光沢がでる・潤いを逃がさないように保湿)
油分と水分については、そのままの意味です。
長くブーツを愛用する上で、絶対に必要な要素です。
革は、肌です。
肌には油分と水分が必要です。
それではロウの役割について説明します。
◎光沢がでる
成分にロウが入っている靴クリームを使うと、ピカピカに光り輝きます。
革は動物の肌だと先ほどいいましたが、肌は毛穴があったり、目では見えない凸凹があります。
ロウ成分の入った靴クリームを使用して磨いてやると、凸凹部分にロウが入りこみ、平らになって、
光を反射し、輝いて見えるようになります。
◎潤いを逃がさないように保湿する
これは、ネット検索しているときに見つけました。
今まで意識したことはなかったのですが、
実際に使用していて、思い当たるところがあります。
ロウ成分が入っている靴クリームのほうが、潤いが持続しました。
靴の中にある水分を逃がさない(保湿)役割を感じました。
ロウ成分を多く含んでいる靴クリームを使用したときのほうが靴磨きの頻度は少なかったです。
※私はずっと油分が多いからだと思っていました。
乳化性と油性の違いについて
乳化性と油性の違いは、含んでいる成分の違いです。
乳化性……水分多め、油分少なめ、ロウ少なめ
油性 ……水分少なめ、油分多め、ロウ多め(種類による)
一般的に、乳化性が使い勝手がよく、初心者にもおすすめされています。
同感です。
ただし気をつけなければいけないのは、カサカサ(乾燥)になるのは、油性と比べると早いというところです。
また油性について、水分は少ないですが、定期的な手入れとして硬く絞った雑巾で拭いてやるだけで水分補給につながります。
そこまで扱いが難しくありません。
※油性クリームは、革の種類によってシミになる可能性がありますが、経験上、レッドウィングの一般的な革でしたら問題ありませんでした。
※油性クリームをクロムエクセルレザーのものに、ベタッと多めにぬったときにシミができましたので、気にする人はその辺注意です。
最近ではワックスのような扱いで、油性クリームが取り上げられている記事を目にしますが、油性クリームは、あくまで靴クリームです。
私自身、5年以上油性の靴クリームでメンテナンスをしていますが、水分不足によって革の寿命を縮めたという印象はありません。
乳化性と油性 どっちを使うべき?
乳化性と油性、どっちを使うべきかでいうと、最終的には仕上がった時の、好みで決めてください。
私はその時の好みで使っています。
初心者の方は、迷わず乳化性クリームにしましょう。
扱いやすいです。
おすすめの靴クリームについての記事を書いてますので、よろしければぜひ参考にしてみてください。
コメント
[…] 関連記事として乳化性クリームと油性クリームの違いについての記事を書いてますので、よければご覧ください。 […]
[…] 前回、油性クリームと乳化性クリームの違いについての記事で、油性クリームを使うとシミになる可能性がある、と書きました。 […]