レッドウィング875 アイリッシュセッター 経年変化レビュー(犬刻印)

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経年変化レビュー
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生まれて初めて購入したブーツがレッドウィングのアイリッシュセッターだった、という人は多いんじゃないでしょうか?
私が初めて購入したワークブーツがレッドウィング アイリッシュセッター 875犬刻印モデルでした。

23年目に突入した875のエイジングを紹介します

こんな人に見てもらいたい

・レッドウィングの購入を検討している人

・10年以上経過したレッドウィングの状態が知りたい

・革の経年変化(エイジング)に興味がある

・どんなメンテナンスをしたり、履き方をするか迷っている

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初めて購入したワークブーツ~当時の背景~

私が初めて購入したワークブーツがレッドウィング875犬刻印モデルです。
1997年の1月に購入しました。

~当時の時代背景~

当時、私は中学3年生でした。
世間ではハイテクスニーカーブームの人気が下火になり、アメカジブームが絶頂を迎えていた時代です。
ヴィンテージデニムが高騰し、足元はハイテクスニーカーからコンバースのオールスタークラークスのワラビー、そしてレッドウィングのアイリッシュセッターが人気となっていました。
ファッションに目覚めかけていた私が、雑誌やテレビドラマで俳優が履いている姿を見かけて、「これ欲しい」となったのがレッドウィングのアイリッシュセッター犬刻印モデルでした。
近くの店舗では売り切れが続出していたので、お年玉を使い果たして通販で購入しました。
なつかしい。
確か35,000円くらいで買ったように思います。

 犬刻印とは

犬刻印モデルとは、1996~97年に生産されていたくるぶし部分に犬(アイリッシュセッター)の刻印がされているモデルです。
そもそもアイリッシュセッターは、1950年代に誕生しました。
誕生当時は薄茶色だったモデルが、徐々に赤茶色になっていき、「そろそろ誕生当時の色にもどそう」という流れで生産されたものが犬刻印モデルになります。
犬刻印の前のモデルは、半円犬タグと呼ばれるもので、赤茶色のアイリッシュセッターになります。
半円犬タグ→  犬刻印

引用元https://forzastyle.com/articles/-/51650

  ⇓赤茶から薄茶へ
大幅に色が変わったことにより、犬刻印の販売当時は赤茶色を求める声が多く、犬刻印モデルはまったく売れなかったそうです。
※私が買った1997年の1月頃は、近くの店舗に在庫もなく、雑誌の特集でも掲載されていたので、人気がじわじわでていたのかもしれません。
実際、不人気だった印象はないです。(中三の私が知らなかっただけかもしれませんが。)

革質について

875犬刻印モデルは、オロイジナルレザーという革を採用しています。
ワークブーツとしては一般的なオイルドレザーになります。
しっとりとした質感で、使用するクリームにもよりますが、鈍く光ります。
分厚くて、タフで、耐久力のあるレッドウィングらしい革です。
初めて履いたときは、木を履いてるのかと思いましたが、今では私の足の形に馴染み、その辺のスニーカーより歩きやすいです。

私の875年表

初めて購入した875ですが、購入してから今現在にいたるまで、ずっと履き続けていたわけではありません。
また手入れの方法もめちゃくちゃでした。
ということで、1997年~2020年までの年表作成です。
西暦 履く頻度 手入れ方法
1997年1月購入~ 週2~3ペースで履いた 純正ミンクオイルで、適当にお手入れ
1999年~
下駄箱の奥底に眠り履かなくなる まったくなし
2006年~
下駄箱から発見。引っ張り出して履き始める。
カビだらけ。シミもできていた。
雑巾でふいてカビを除去。
まったくノーメンテ。
2008年~
週1~2のペース。
さすがにメンテナンスしないとヤバイと思い、純正ミンクオイル購入。
メンテナンス頻度がわからず、履く度にミンクオイルを塗りたくる
2010年~
オールソール交換。ビブラム4014

月2回くらいのペース

靴磨きやメンテナンスについて考え直し、色々なことを試す。
2014年
~
履く機会が減ったため、仕事で履く。
週1~2ペース
1~3ヵ月に1回。

乳化性・油性クリームでメンテ

現在 週1~2ペース 1~3ヵ月に1回。

乳化性・油性クリームでメンテ

10年前にオールソール交換して、現在までソール交換をしてないことを考えると、あまり履いていない気もします。
今はこんな感じの表情になってます。

23年間の反省点

中学三年生の時に初めて購入したアイリッシュセッター。
当時は雑誌や口コミの情報しかなく、手探りで革を育てる方法以外ありませんでした。
そして、私は若く、あまりにも無知で適当にブーツを扱っていました。
そこで反省点をまとめておきます。
反省点
・ノーメンテで履きすぎた。
・クリームを塗りすぎた。
ノーメンテで履きすぎると、乾燥と栄養不足により、アッパーがひび割れ、最終的にクラックが発生します。
またクリームの塗りすぎ(特に動物性と油性)も、革の状態は悪くなり(水分不足・油分過多)ひび割れ・クラック・型崩れの原因になります。
メンテナンスはやりすぎ注意・やらなすぎ注意です。
※革のひび割れについての記事 ①   ②  を書いてますので、良ければご覧ください

屈曲部分にクラック発生

屈曲部分にクラック発生。汚れや摩擦で、黒く変色している。

・靴ひもをしっかり結ばずに履いていた
・かかとを踏んで履いていた。
飲み会に履いていくと、脱ぎ履きが面倒くさくて、ついつい靴ひもを結ばずに履いていました。
そうすることにより、本来はダメージを受けない箇所にまでダメージが発生しますので、靴ひもはしっかりと結んで足にフィットさせましょう。

アッパー全体にひび割れとクラックが発生している。

画像の中央部分に、縦にしわが入っている。サイズが合わない・靴ひもをしっかり結んでいないと、この場所にしわが入りやすい。

875のこれから

もうソールがすり減って限界なので、近々ソールをカスタム予定。
今度は4014のブラウンにしようかと検討中です。
もうボロボロになり、商品価値はほとんどないブーツですが、私と共に雨に濡れ、日焼けして、走り回り、怒られ、誉められ、けなされ、それでも一緒に歩んできた。(下駄箱期間が長いですが)
もし誰かに売ってくれと言われても、10万円つまれても、売ることはないでしょう。
レッドウィングブーツには、お金では変えない価値があります。
どこまで履けるかわかりませんが、可能な限り修理しながら履き倒します。
よければご覧ください。