履いているレッドウィングブーツに、コンクリートのヒビのような、細かいヒビ割れができていませんか?
履きシワか、ひび割れかわからない。
細かいヒビのようなものがあるけど、革の状態が良くないの?
問題ないの?
そんなお悩みにお答えします。
今回は、ブーツのひび割れの原因と対策、さらに修復方法についての記事です。
こんな人に見てもらいたい。
ブーツのひび割れが気になっている
自分の持っているブーツの手入れ頻度がわからない
ブーツのメンテナンス方法に迷っている
ひび割れの原因
ひび割れの原因は、主に3つです。
革の乾燥と栄誉不足
乾燥と栄養不足は、主にメンテナンス不足になります。
革が乾いてカサカサの状態のまま着用していると、表面がひび割れてきます。
クリームやオイルの塗りすぎ
クリームやオイルの塗りすぎは、メンテナンスのやりすぎです。
必要以上にメンテナンスをしてしまうと、クリームの層が表面にできてしまい、
それが空気に触れることによって酸化し、ひび割れが発生します。
ハードに履きこんで酷使した
酷使については、ハードに履きすぎた結果になります。
主に履きシワに発生し、最終的にはクラック(裂け)に発展します。
原因別 ひび割れたブーツ紹介
革の乾燥と栄養不足
レッドウィング1907
最近、メルカリで購入。
前の持ち主様いわく、5年前に購入。
短時間。数回着用。
メンテナンス(靴磨き)は1度もしていない。
5年間、ほぼ自宅保管状態だったものの、風通しのいい場所で保管していたようで、カビが発生した形跡はない。
かかと部分のソールはすり減っていたが、履きシワもほとんどなく、良好な状態。
状態は悪くなかったものの、5年間放置されていたブーツは乾燥と栄養不足によって、
アッパー上部にひび割れが発生していた。
クリームやオイルの塗りすぎ
レッドウィング875
22年前に購入。私が初めて購入したredwing
訳も分からず2年履き、8年近く放置。(カビだらけでした)
何の手入れもせずに2年。
手入れしすぎた期間が1年。
その後は定期的にメンテナンスしながら、仕事で酷使してきました。
この875のひび割れについては全ての要素がつまっています。
革の状態は悪く、乾燥と栄養不足によるダメージ。
一時期メンテナンスのやり過ぎが原因のひび割れ。
仕事で酷使したことも影響して、あちこちにひび割れが発生。
すべてのひび割れの要素がつまった1足です。しかしまだ現役。
屈曲する部分ではクラック(裂け)が発生しています。
ハードに履きこんで酷使した
レッドウィング9870
8年前に購入。
購入当初から、仕事でハードに酷使。
基本的には定期的なメンテナンスを繰り返しながら、現在まで履いています。
かなり酷使しているので、クラック(裂け)が発生し、
いろんな箇所にひび割れが発生しています。
しかし革の状態としては、先に紹介した875より良好です。(あくまで875と比べて、です)
ひび割れするとどうなるのか?
ひび割れすると、どうなるのか。
どうもなりません。
表面がひび割れたからといって、レッドウィング(ワークブーツ)の革は厚く、耐久力があるので、問題なく履けます。
ただ、ひび割れしていないブーツと比べて、状態が良くない時期があった、ということになります。
革の表面がひび割れてしまったら、後からいくら栄養を与えても、元には戻りません。
ひび割れた表面の奥に潤いと栄養は吸収されていきますが、
表面のヒビが入ったように細かく割れた部分がくっつくということは、残念ながらありません。
コンクリートと同じ認識です。
長年の年月を重ねることにより、コンクリートの表面はひび割れますが、耐用年数に影響はありません。
革も同じです。
(乾燥と栄養不足が原因の場合です。酷使してひび割れた場合は、最終的にはクラック(裂け)が発生します)
原因別の対策
- 原因1 革の乾燥と栄養不足
メンテナンスしましょう。
メンテナンスの頻度についての記事を参考にしてください。
- 原因2 メンテナンスのやり過ぎ
メンテナンスの回数を控えましょう。
上と同様、メンテナンスの頻度についての記事を参考にしてください。
- 原因3 ハードに履きこんで酷使した
保管時にシューツリーをいれて履きシワを伸ばしましょう。
※私の個人的な意見としては、シューツリーより新聞紙の方がおすすめです。
シューツリーの方が履きシワは伸びるので、ひび割れ(最終的にはクラック)の延命措置に繋がるのですが、
シワが伸びすぎて、クセがつきません。
履きシワは、自分が履いているときのクセです。
クセがあるついている方が、自分の足にブーツが馴染んでいるので履き心地はいい。
新品状態のワークブーツの形状を維持するより、少し履きシワが残っている方が履きやすいです。
だから、新聞紙をおすすめします。
ひび割れの修復方法
ひび割れは元に戻らない。修復不可能、と言っておきながら、修復方法を2つ紹介します。
ヤスリで削る
おすすめしません。が、一応紹介します。
1 ひび割れた部分をヤスリで削ります。
2 それから補色です。
ひび割れは、革の表面がひび割れただけなので、ひび割れた表面を削ってやることで、修復できます。
見た目のひび割れはなおります。
個人的な見解ですが、ワークブーツは、人生の記録(大げさ)だと思っています。
ひび割れも、銀面がはがれたようなキズも、あなたが歩んできた(ブーツと向き合った)結果なので、
削ってま治す必要があるのか、と思っています。
グリオスガレージのレザーリジュビネーターを使う。
グリオスガレージ レザーリジュビネーター
こちらは、車のレザーシートなどに使う革のメンテナンス商品です。
車以外の製品にも使えるようで、革の回復剤らしいです。
これは試す価値ありやろ、とネットで探して、すぐ買いました。
以下、取扱説明書から引用
月日とともに乾燥し、繊維成分から栄養素が抜けてしまったレザーのコンディションを改善するレザー回復剤です。
と、書いてあります。これは、かなり、期待ができそうだ。
長くなったので、redwing 革のひび割れの原因と対策②で
レザーリジュビネーターの使い方や、使った後の結果と感想をお伝えします。
さて、ひび割れは修復可能なのか、ぜひ続きもご覧ください。
コメント
[…] 中学三年生の時に初めて購入したアイリッシュセッター。 当時は雑誌や口コミの情報しかなく、手探りで革を育てる方法以外ありませんでした。 そして、私は若く、あまりにも無知で適当にブーツを扱っていました。 そこで反省点をまとめておきます。 反省点 ・ノーメンテで履きすぎた。 ・クリームを塗りすぎた。 ノーメンテで履きすぎると、乾燥と栄養不足により、アッパーがひび割れ、最終的にクラックが発生します。 またクリームの塗りすぎ(特に動物性と油性)も、革の状態は悪くなり(水分不足・油分過多)ひび割れ・クラック・型崩れの原因になります。 メンテナンスはやりすぎ注意・やらなすぎ注意です。 ※革のひび割れについての記事 ① ② を書いてますので、良ければご覧ください […]